私たちの日常生活に、彩りと落ち着きを与えてくれるコーヒー。
世界中で愛されているコーヒーですが、その生産国は中南米やアフリカなど、貧困問題に直面している地域が目立ちます。
私たちが飲んでいるコーヒーの生産者が、
貧困問題の当事者だとしたら…
日本でコーヒーを楽しめるのは、遠く離れた地でコーヒー豆を生産してくれる人がいるからこそ。私たち消費者こそ、コーヒー産業を持続可能なもの(=サステナブル)にしていく責任があるのではないでしょうか。
この記事では、サステナブルコーヒーについて理解を深め、消費者ができること、消費者だからこそできることについて考えていきます。
- 日本安全食料料理協会(JSFCA)認定
コーヒーソムリエ - 日本技能開発協会(JSADA)認定
コーヒープロフェッショナル - 年間2,500杯分以上コーヒーを
淹れる人
- 日本安全食料料理協会(JSFCA)認定
コーヒーソムリエ - 日本技能開発協会(JSADA)認定
コーヒープロフェッショナル - 年間2,500杯分以上コーヒーを淹れる人
サステナブルコーヒーとは「持続可能性に配慮したコーヒー」
サステナブルコーヒーとは、「自然や生活の持続可能性(=サステナビリティ)に配慮したコーヒー」を意味します。農園などの自然環境保護だけでなく、農園で働く人の人権保護といった分野まで幅広くカバーします。
また、風味が豊かで高品質なスペシャルティコーヒーの評価基準として、「サステナビリティが考慮されていること」という項目があります。コーヒーにとって、サステナビリティの観点を無視することはできません。
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スペシャルティコーヒーとは?定義やサードウェーブとの関係をわかりやすく解説!
なお、一般社団法人 日本サステイナブルコーヒー協会では、サステナブルコーヒーを次のように定義しています。
現在のことだけではなく未来のことも考えた上で、自然環境や人々の生活を良い状態にたもつことを目指して生産/流通されたコーヒーの総称です。
「一般社団法人日本サステイナブルコーヒー協会」公式HPより
サステナブルコーヒーがより多くの人に届くよう、普及に向けて各団体がさまざまな取り組みを行っています。
サステナブルコーヒーの普及に向けた取組み
コーヒー産業の持続可能性について考えるとき、貧困・人権・環境という3つの大きな課題は避けて通れません。
課 題 | 背 景 |
---|---|
貧 困 | 産出国には発展途上国が多い 不当に安価な取引(買いたたき) |
人 権 | 低賃金での労働や強制労働 児童労働(教育を受けられない) |
環 境 | 森林伐採や農薬による土壌汚染 生産処理過程での水資源汚染 |
多くの団体が、こうした課題を解決するためにいろんな取り組みを行っています。その中でも特に注目すべき、認証制度、サステナブルコーヒーチャレンジ、SDGsを取り上げます。
サステナブルコーヒーの目印となる「認証制度」
コーヒーにおける認証制度は、貧困や人権、環境などに関係する厳格な基準を設け、それらの基準をクリアしたコーヒー豆や農園に認証を与える仕組みです。いわば、”サステナブルコーヒーである証拠”。
代表的な認証制度である国際フェアトレード認証、レインフォレスト・アライアンス認証・バードフレンドリー®認証を解説します。
国際フェアトレード認証
国際フェアトレード認証とは、経済的基準、社会的基準、環境的基準について一定の水準を満たした製品に与えられる認証です。
基準項目 | 主な内容 |
---|---|
経済的基準 | 生産者等の貧困対策 |
社会的基準 | 生産者・労働者等の人権保護 |
環境的基準 | 自然環境の保護 |
特に、「適正な取引の実現による生産者の貧困対策」を中心に取り組んでいます。なぜなら、コーヒー豆の買取価格は非常に不安定だからです。
たとえ市場価格が暴落しても、生産者に支払う額は一定の価格で下げ止まる「フェアトレード価格」を設定。これにより、生産者の生活費を保証することができます。また、通常時には「フェアトレード・プレミアム(奨励金)」を市場価格に上乗せしていることも特徴的です。
「国際フェアトレード認証」についてさらに詳しく知る
2019年に(一社)日本フェアトレード・フォーラムが行った調査によると、フェアトレードの認知度は50%を超える程度。ところが、10代に限れば認知度はなんと約80%にも達します。これは、フェアトレードについて学校教育で取り扱うようになったことが理由です。
「フェアトレード ジャパン」公式サイトでは、認証の対象となる製品のほか、認証を取得している国内の企業を確認することができます。
レインフォレスト・アライアンス認証
「レインフォレスト・アライアンス認証」とは、自然環境の保護や生物多様性の確保、労働者の人権尊重や生活向上などについて、一定の基準を満たした農園に与えられる認証です。
先に紹介した国際フェアトレード認証とも重なる部分がありますが、レインフォレスト・アライアンス認証は「持続可能な農業の推進」を主な目的とします。
主な目的の比較
認証制度 | 主な目的 |
---|---|
国際フェアトレード認証 | 公正な取引による生産者の貧困対策 |
レインフォレスト・アライアンス認証 | 持続可能な農業の推進 |
「レインフォレスト・アライアンス認証」についてさらに詳しく知る
「レインフォレスト・アライアンス」は国際非営利団体で、1987年、ダニエル・カッツらによって深刻化する熱帯の森林破壊に何かできることはないかと設立されました。
レインフォレスト・アライアンス認証プログラムにおいては、次に掲げる4つのテーマを焦点としています。
- 森 林
-
森林の保護、健全な土壌や水資源の確保
- 気 候
-
森林伐採の回避、有機農法等の推奨
- 人 権
-
児童労働や強制労働の禁止、ジェンダー不平等への適切な対応
- 生活水準
-
労働者に対する賃金の適切な査定
2015年9月1日、キリン、ローソン、ユニフルーティー ジャパン、エカテラジャパンの4社が「レインフォレスト・アライアンス コンソーシアム」を設立し、レインフォレスト・アライアンス認証の普及・啓発に向けて取り組んでいます。
しかし、令和4年度に実施された「令和4年度第3回 消費生活意識調査」(消費者庁)によると、レインフォレスト・アライアンス認証の知名度は17.1%。さらに、認知度(=内容まで知っている)となると、わずか5.0%。当面は、認知度向上が課題となりそうです。
>>> 認証製品を見る(「レインフォレスト・アライアンス」公式サイト)
その地域におけるカエルの生息個体数が多いほど、その地域の環境が健全であることを意味します。そのため、科学者の間でカエルは「生物指標」と呼ばれるほど、カエルと自然環境は密接に関連しています。
バードフレンドリー®認証
「バードフレンドリー®認証」は、渡り鳥の休息地となる森林の保護など、生態系の保全に寄与している農園で生産されたことを保証する認証制度です。
1999年の研究により、シェードグロウン(木陰栽培)を行うコーヒー農園が渡り鳥の休息地となっていることがわかりました。これをきっかけとして、生態系の保全のためにも、自然環境の保護が重要視されるようになります。
背の高い木(シェードツリー)によって意図的に木陰を作り、コーヒーノキに当たる日光の量を調整して栽培する方法。強すぎる日差しは、コーヒーノキの育成に悪影響を及ぼすことがある。
「バードフレンドリー®認証」についてさらに詳しく知る
バードフレンドリー®認証を得るためには、大きく分けて次の2つの基準を満たすことが求められます。
- 有機栽培であること
- 自然林に近い環境下のシェードグロウンであること
さらに、②については、シェードツリーが農園の40%を覆っていることや、11種類以上の樹種で構成されていることなど、基準が細かく定められています。シェードツリーの高さに関する規定もあり、渡り鳥にとって「自然林」と認識できるような環境が重要視されます。
このような多くの基準を満たした農園で生産されたコーヒーを、「バードフレンドリー®コーヒー」と呼びます。2023年時点での認知度が十分とは言えませんが、KALDIや小川珈琲で商品を取り扱っています。
数多くの機関が参加する「サステナブル・コーヒー・チャレンジ」
「サステナブル・コーヒー・チャレンジ」は、コーヒー産業を持続可能なものにするため、国際NGOコンサベーション・インターナショナルとスターバックスが共同で立ち上げました。
2023年8月現在、45カ国 170機関の賛同を得て、取り組みを進めています。取組みを立ち上げたスターバックスはもちろんのこと、マクドナルドやネスカフェなど馴染みのある企業のほか、生産者、貿易業者、政府機関など幅広い関係者が名を連ねています。
加盟企業(パートナー)の例
分 野 | 企業の例 |
---|---|
小売業者 | マクドナルド ネスカフェ ウォルマート (世界最大のスーパーマーケットチェーン) |
焙煎業者 | ネスカフェ ネスプレッソ ミカフェート |
非営利団体等 | フェアトレード・インターナショナル レインフォレスト・アライアンス スミソニアン・バードフレンドリー® |
政府機関等 | 米国農務省(USDA) アリゾナ州立大学 ウガンダコーヒー開発庁 (UCDA) |
その他 | スペシャルティコーヒー協会 (SCA) アフリカ高級コーヒー協会(AFCA) 英国コーヒー協会 (BCA) |
「サステナブル・コーヒー・チャレンジ」についてさらに詳しく知る
サステナブル・コーヒー・チャレンジに加盟する企業は、それぞれが持続可能なコーヒー産業を実現していくための取り組みを行います。
その取り組みは、環境保全や労働条件に関することのほか、教育、健康、消費者教育に関することまで多岐にわたります。約2,500万人ともいわれるコーヒー生産者の収入増加、そしてコーヒー農園の生産性向上などが期待されます。
コーヒー産業と深くかかわる「SDGs」
2015年9月、国連サミットで採択された「SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)」。2023年までに解決すべき内容について、17個の目標を掲げました。
SDGs 17の目標一覧(タップして見る)
ゴール1 | 貧困をなくそう |
ゴール2 | 飢餓をゼロに |
ゴール3 | すべての人に健康と福祉を |
ゴール4 | 質の高い教育をみんなに |
ゴール5 | ジェンダー平等を実現しよう |
ゴール6 | 安全なトイレを世界中に |
ゴール7 | エネルギーをみんなに そしてクリーンに |
ゴール8 | 働きがいも経済成長も |
ゴール9 | 産業と技術革新の基盤を作ろう |
ゴール10 | 人や国の不平等をなくそう |
ゴール11 | 住み続けられる街づくりを |
ゴール12 | つくる責任 つかう責任 |
ゴール13 | 気候変動に具体的な対策を |
ゴール14 | 海の豊かさを守ろう |
ゴール15 | 陸の豊かさも守ろう |
ゴール16 | 平和と公正をすべての人に |
ゴール17 | パートナーシップで目標を達成しよう |
これら17の目標は、これまで見てきた各種認証制度や、サステナブル・コーヒー・チャレンジも、SDGsに向けた取り組みと深く関係します。
その関係性について、次で詳しく解説します。
消費者目線で考えるSDGsとサステナブルコーヒー
コーヒー産業とSDGsは密接に関係します。だからこそ、持続可能性に配慮した「サステナブルコーヒー」が存在しているとも言えます。では、消費者である私たちとはどのように関係するのでしょうか?
消費者だからこそできること。それは、商品を選ぶことです。商品を選ぶ自由があるのと同様に、選ぶことに対する責任を背負っていることを認識しなければなりません。
「おいしいコーヒー」を作っている生産者が貧困問題の当事者かもしれない
私たちの生活に、彩りや豊かさを与えてくれるコーヒー。しかし、コーヒーの代表的な生産地域は発展途上国に多く、生産者は貧困問題に直面している場合が多くあります。
さらに、コーヒーは価格変動が大きい農産物。コーヒー生産者は小規模農家が多く、安価で買いたたかれやすいという問題があります。だからこそ、公正な取引を推進する「国際フェアトレード認証」は、とても重要な取り組みなのです。
そして、貧困問題とセットで考えなければならないのが、飢餓の問題。特にアフリカでは深刻な問題となっており、コーヒー生産農家の若者の15%以上に栄養不足による発育不良が認められたという報告があります(『コーヒーで読み解くSDGs』(ポプラ社)参照)。
さらに、貧困や飢餓に紐づくのが、健康・福祉の問題、そして児童労働の問題です。特に、コーヒー産業は児童労働が多い産業であり、十分に教育の機会を与えられない子どもたちが多く存在しています。
国際労働機関(ILO)の発表によると、世界の子ども人口(5〜17歳)のおよそ10人に1人が労働をしています。児童労働の割合が高いコーヒー産業に限れば、より高い割合で児童が労働に従事していることが予想されます。
【関係が深いSDGsの目標】
「安くておいしいコーヒー」は無責任な願望
私たち消費者が商品を選ぶ際、「安いこと」が重要視されている傾向があります。その傾向は、コーヒーに関しても同じであることは否定できません。
毎日のコーヒーが欠かせないという人も多く、「コスパ最優先」で商品を選ぶ人もいるでしょう。しかし一度、立ち止まってよく考えてみましょう。
なぜ、安いのか。
その答えは、「安く仕入れているから」です。つまり、生産農家に支払われている額が少ないということ。
量を増やして対応しようとすればコーヒーの品質が落ち、さらに単価が下がる。こうして、負の連鎖、負のループが生じてしまいます。
- 生産者や労働者の貧困を助長
- 汚水処理に必要なコストの削減
- 農地拡大に向けた無秩序な森林伐採
- 収量確保のための農薬使用
など
私たち消費者が安易に「安いコーヒー」を求めることで、SDGsへの取り組みと真逆の方向に進む可能性があることを自覚しなければなりません。
ゴール12の「つくる責任 つかう責任」では、消費者に対して選ぶ責任の自覚を促しています。近年では、エシカル消費としても注目を集めています。
「エシカル消費」で責任ある消費活動を
私たち消費者がSDGsへ貢献できる取り組みのひとつに、「エシカル消費」があります。エシカル(ethical)は「倫理的な」「道徳上の」という意味を持つ単語であり、責任を持った消費活動を促すものです。
つまり、エシカル消費とは、人や自然に対する影響をよく考えて商品を選ぶこと。消費者庁では、以下のように定義しています。
消費者それぞれが各自にとっての社会的課題の解決を考慮したり、そうした課題に取り組む事業者を応援しながら消費活動を行うこと。
消費者庁 公式HPより引用
持続可能性に配慮したサステナブルコーヒーを選んで購入することは、まさにエシカル消費の実践例です。
コーヒー産業の未来のために私たちができること
これまで、自然や生活の持続可能性に配慮した「サステナブルコーヒー」をきっかけに、コーヒー産業が直面する課題を見てきました。
- 貧困や環境保護に取り組む認証制度
- コーヒー産業に必要なSDGsの視点
- 責任ある消費活動「エシカル消費」
将来もコーヒーのある豊かな日々を過ごすため、消費者も課題を共有し、地道に取り組み続けることが大切です。
生産地から遠く離れた私たち消費者ができる具体的な行動について、2つ紹介します。
認証コーヒーを選ぶ
「認証コーヒー」と聞くと、とても特別な存在のように感じます。しかし、Amazonで購入できたり、コンビニで提供されていたり、じつは意外と身近に手に入れることができます。
国際フェアトレード認証コーヒーはAmazonでも購入可
「フェアトレード・ジャパン」公式サイトでは、国際フェアトレード認証を取得している企業を確認することができます。その中でも、小川珈琲とキーコーヒーの商品は、Amazonで購入できます。
特に、キーコーヒーの商品はドリップバッグなので、仕事中の休憩などでも気軽に飲むことができます。気軽さや手軽さは、継続しやすいということでもあり、とても大切です。
>>> 国際フェアトレード認証を取得している企業一覧(フェアトレード・ジャパン公式サイト)
外出先でも楽しめるレインフォレスト・アライアンス認証コーヒー
レインフォレスト・アライアンス認証を取得している企業の中には、ローソンやマクドナルドなど、非常に親しみのあるお店の名前があります。
さらに、小売関係や外食関係の企業だけでなく、興味深いことに旅行関係の企業も含まれています。
>>> 認証製品の取扱い企業(レインフォレスト・アライアンス公式サイト)
ANAやJALの機内で提供されるコーヒーに、レインフォレスト・アライアンス認証農園で生産されたコーヒーが使われています。なお、JALのコーヒーディレクターは、『コーヒーで読み解くSDGs』(ポプラ社)の著者である川島良彰氏です。
>>> 「JALコーヒーディレクター 川島良彰が語るおいしさの秘密」(JAL公式サイト)
バードフレンドリー®認証コーヒー
バードフレンドリー®認証コーヒーについては、KALDIや小川珈琲で商品の取り扱いがあることを紹介しました。
そのほかにもじつは、「日本野鳥の会」で2種類のコーヒーを販売しています。同団体で保護活動に取り組んでいる「シマフクロウ」、そして「タンチョウ」の生息地をイメージして作られたブレンドコーヒーです。
コーヒーの購入額が寄付になる「コーヒードネーション」
コーヒーの売り上げのすべてが、
子どもたちへの給食支援のために寄付される
こんな取り組みがあるのをご存じでしょうか?
ウォームハーツコーヒークラブの取り組みで、アフリカ産サステナブルコーヒーを購入すると、その購入金額の100%が子どもたちの給食支援に寄付(=ドネーション)されます。
購入金額の100%を寄付できる仕組み
日本での流通が少ない、マラウイ(時期によってはコンゴ)で栽培されたコーヒーを取り扱っています。同じアフリカのタンザニア産コーヒーを思わせる力強さがあり、柑橘系の明るい酸味が特徴的。
豆の状態だけでなくドリップバッグも選ぶことができるほか、定期便やギフトにも対応しています。毎日のコーヒーが、大切な人にコーヒーを贈ることが、アフリカの子どもたちの明るい未来につながっています。
「寄付」って、なんだか抵抗があるな…
欧米では、寄付行為は一般的なものとして受け入れられています。一方、日本ではなじみが薄く、ともすれば「偽善的」「打算的」という印象で語られてしまうこともありました。
しかし近年では、若い世代を中心に、寄付に対する捉え方が変化しています。2020年の個人寄付総額が初めて1兆円を超え、分野によっては20代の寄付率がもっとも高くなるなど、社会意識の変化がうかがえます。
新型コロナを機に寄付額1兆円越え。政府への信頼度低下、20代の寄付増加など新傾向が出現。(2021年12月16日発表、NPO法人日本ファンドレイジング協会)
また、SDGsに対しては若い年代の方が感度が高い傾向にあります。SDGsの取り組みとも合致するウォームハーツコーヒークラブの取り組みは、若年層にも受け入れやすいのではないかと期待しています。
世界最貧国マラウイでの給食は、1食およそ15円。私たちが100g(1,000円)のコーヒーを購入すると、65人の子ども達が給食を食べることができます。そして、学校で給食が出るということは、子どもたちが学校に行く(=教育を受ける)モチベーションになります。
コーヒーの売上げのすべてが給食になる
知る、考える、実行する
この記事では、コーヒー産業のサステナビリティについて、認証制度やSDGsなどを切り口に解説してきました。コーヒー産業の問題点や改善点、消費者である私たちの責任など、あまり考える機会がなかった内容も多かったと思います。
私たち消費者も、持続可能なコーヒー産業の実現に向けて責任を負っています。
生産者に思いを馳せ、
商品と向き合い、
適切な行動をとる。
こうしたことを少しでも意識することによって、コーヒーライフはより豊かになっていくはず。目先の満足よりも、持続可能な発展を。
参考サイト・参考書籍等
- フェアトレードジャパン
- レインフォレスト アライアンス
- バードフレンドリー®コーヒー
- ウォームハーツコーヒークラブ
- 一般社団法人 日本サステイナブルコーヒー協会
- 一般社団法人 日本フェアトレード・フォーラム
- SUSTAINABLE COFFEE CHALLENGE(英語)
- 『コーヒーで読み解くSDGs』(川島良彰 他、ポプラ社)
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